囲碁女流3強が語る「女流が強くなった3つの理由」 経済界に先駆けて、女性が大活躍する囲碁界

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女流棋士の台頭が目立つ囲碁界。牽引する藤沢女流本因坊、上野女流棋聖、謝七段の対談インタビューから見えた女流活躍の要因とは。

盤面にダミーで石を並べている様子。次第に真剣味が増していった。左から上野愛咲美女流棋聖、藤沢里菜女流本因坊、謝依旻七段(撮影・今井康一)

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囲碁界ではここ数年、女流棋士の活躍がめざましい。タイトル戦の本戦(リーグ戦や最終トーナメント)を含めた公式戦で女流が男性棋士に勝つのは、もはや一般的な光景になった。
男女混合の公式棋戦である「広島アルミ杯・若鯉戦」では2020年に、藤沢里菜女流本因坊(23)が優勝。続く2021年も、上野愛咲美女流棋聖(20)が若鯉戦の祝杯を手にした。その上野女流棋聖は男性を含めた全棋士の中で、2021年の年間最多勝を獲得している。女流棋士が年間最多勝を手にするのは、事実上初めてのことだ。
女流棋士はなぜ、急に強くなったのか。この4月に開催された囲碁の女流世界一を決める「SENKO CUPワールド碁女流最強戦2022」で優勝した上野女流棋聖、同じくベスト4入りした藤沢女流本因坊と謝依旻(シェイ・イミン)七段(33)を直撃したところ、この3傑は「メンタル面の向上」「囲碁AIソフトの登場」「棋戦の増加」の3つを女流活躍の要因として挙げた。

自ら限界を決めるのはもったいない

――女流棋士が公式戦で、男性棋士に勝つことは日常茶飯事になりました。

謝氏:2019年に(上野)愛咲美ちゃんが男女混合棋戦の竜星戦で準優勝したが、これが快挙だった。この対局以降、混合棋戦でも「女流棋士の優勝が近い」と感じるようになった。

上野氏:私は女流トップの方々の活躍を見て、それが励みになっている。謝先生は2021年に、井山裕太名人(32)への挑戦権を獲得する「名人戦」リーグ入りをかけて、あと1勝でリーグ入りするところまで迫った。

(藤沢)里菜先生も2020年の若鯉戦で優勝し、2021年の「大和ハウス杯十段戦」の本戦トーナメントでも男性棋士に勝利した。こういう姿を見て、「私もいける(男性棋士に勝てる)」という気持ちになっている。

藤沢氏:自分で限界を決めるのは、もったいないですよね。

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