結婚繰り返すジェニファー・ロペスが無傷な理由 ベン・アフレックと復縁で17年越しの再婚約

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そんなふたりには「ベニファー」というニックネームが付けられ、コメディアンからネタにされるようになった。それが宣伝材料になるかと思いきや、その話題のピークの中で公開された映画『ジーリ』は、批評家に極端なほどこけおろされただけでなく、北米興行収入もわずか600万ドルと、ボロボロの結果に終わっている。

これをきっかけに、アフレックのキャリアは10年近くも低迷することになった。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でオスカー脚本賞を受賞し、『パール・ハーバー』『トータル・フィアーズ』など超大作で主演を務めるトップスターに上り詰めていた彼だが、 “チャラい”人のイメージがついてしまったせいか、あるいは単にヒット作に恵まれなくなったせいか、すっかり大作からお声がかからなくなったのだ(「ベニファー」騒ぎの真っ最中、アフレックの幼馴染みであるマット・デイモンは、『これは君のキャリアのために良くない』と警告していたといわれている)。

そんな暗い日々の中、彼は監督業に挑戦して才能を発揮し、2012年公開の『アルゴ』でオスカー作品賞を受賞して見事なカムバックを果たした。一方で、ロペスのキャリアが痛手を受けなかったのは、もともとゴシップ女王として知られてきたからだろう。「まぁそういう人だから」と、彼女に関しては意外性もなく、受け流されたのではないだろうか。

アフレックは運命の相手か

だが、こうやって再び愛を育んだということは、自分の人生を良くないほうに変えたあの恋愛を、アフレックは決して後悔してはいなかったということだ。そして今、ふたりは、ついにウエディングベルを鳴らそうと胸をときめかせている。今度こそ死ぬまで添い遂げることになれば、まさに運命の相手だったということ。そうでなければ、ロペスはまた次を探すだけだ。

ハリウッドの歴史にはまだ上がいて、エリザベス・テイラーは8回も結婚している。最後の結婚は59歳で、これも離婚に終わった。現在52歳のロペスにも、そのエネルギーは十分ありそうだ。ここまで来ると、もはやあっぱれというしかない生き方をする彼女は、これからもプライベートで話題を提供し続け、面白がらせていくのかもしれない。

猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト

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さるわたり ゆき / Yuki Saruwatari

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒業。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場リポート記事、ハリウッド事情のコラムを、『シュプール』『ハーパース バザー日本版』『バイラ』『週刊SPA!』『Movie ぴあ』『キネマ旬報』のほか、雑誌や新聞、Yahoo、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。
X:@yukisaruwatari
 

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