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ロシアの日本への対抗策に込められた意図に注目 重要なのはロシア側の主張を正確に把握すること

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ウクライナを侵攻するロシアに対し日本は制裁措置を取ったが、ロシアが対抗措置を取ってきた。※写真と本文は直接関係ありません(Daniel Berehulak/The New York Times)

ロシアのウクライナ侵攻に対し日本政府は、厳しい対ロ制裁措置を取っている。これに対してロシアが対抗措置を取ってきた。〈ロシア外務省は21日、日本が米欧と歩調を合わせて発動した対ロ経済制裁を巡り「日本との平和条約締結に関する交渉を継続するつもりはない」との声明を発表した。ロシアとの間で領土問題を解決して平和条約を締結するとの日本の一貫した立場が拒否された。/ロシアはウクライナへの軍事侵攻を巡り、欧米諸国だけでなく日本からも厳しい制裁を受けた。ロシア外務省は「明らかに非友好的な立場を取り、我が国の利益に損害を与えようとしている」と反発した。/ロシア外務省は21日の声明で、平和条約締結交渉を拒否するとともに、ロシアが実効支配する北方領土にビザなしで訪れることができる「ビザなし交流」の廃止も発表した。旧島民の簡素化された北方領土訪問もなくすとした〉(3月22日「日本経済新聞」電子版)。

岸田文雄首相はロシアと全面対決する腹を固めている。対ロ関係の冷却化を決定的にしたのは、日本政府が3月1日にロシアのプーチン大統領に対して制裁をかけ、日本における個人資産の凍結を決定したことだ。「プーチンは日本に預金や土地を持っていないので、大した意味はない」と考えては大間違いだ。

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