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現実的脅威となったロシア 感情を排し冷静に分析を プーチン政権は制裁で倒れない。ロシアには不思議な権力者観がある

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今回のロシアによるウクライナ侵攻は、ウクライナの主権と領土の一体性を毀損するとともに既存の国際秩序を武力によって変更する、許すことのできない行為だ。日本、米国、EU(欧州連合)は団結してロシアを最大の言葉で非難し、最大限の制裁を加えている。

しかし、制裁によってプーチン政権が倒れることはない。欧米や日本は、経済制裁でルーブルが暴落し、一般国民の生活が苦しくなれば、その不満がプーチン政権に向かうと考えている。この発想自体が間違っている。

そもそもロシアでは一般国民(民衆)と政治エリート、知識人(インテリゲンチャ)は、別の階級を構成していると考えたほうがいい。ただし、この3つの階級は対立しているのではなく、すみ分けている。

民衆は政治を悪と考えている。ロシアでも民主的選挙が行われているが、民衆には「われわれの代表を議会に送り出す」という意識があまりない。空から候補者が降ってくる。それは、悪い候補者と、ひどく悪い候補者と、とんでもない候補者だ。この中からひどく悪い候補者と、とんでもない候補者を排除するのが選挙なのである。

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