このまま時間切れとなり衰退するのか、それとも背水の陣で攻勢をかけるのか。外食企業には今、厳しい選択が突きつけられている。
「昨年11月後半には売り上げがコロナ前の7割程度にまで戻っていたのに、オミクロン株の感染拡大で一気に客足は途絶えた。ちまたではリベンジ消費などと叫ばれているようだが、全然期待できそうにない」。ある居酒屋チェーン幹部は苦々しげにそう話す。
2022年に入り、国内では新型コロナウイルス・オミクロン株の感染が急速に広がるなど、外食業界は好転の兆しが見えてこない。居酒屋チェーン「串カツ田中」を展開する串カツ田中ホールディングス(HD)の貫啓二社長は「回復傾向にあった既存店売上高が足元では落ち込んでいる」とこぼす。
松屋や串カツ田中が出店攻勢
そんな中、2020年以降の閉店ラッシュから一転して、足元ではコロナ前のように出店拡大へと舵を切る外食企業が後を絶たない。
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