頼みの綱は出店だけ?外食チェーン「成長の限界」 人口減に人手不足、食材高が崩す外食の勝ち筋

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

このまま時間切れとなり衰退するのか、それとも背水の陣で攻勢をかけるのか。外食企業には今、厳しい選択が突きつけられている。

新型コロナウイルスの影響を大きく受ける外食業界だが、足元では出店攻勢を強めるチェーンも出てきた(撮影:今井康一)

特集「外食 復活への分岐点」の他の記事を読む

「昨年11月後半には売り上げがコロナ前の7割程度にまで戻っていたのに、オミクロン株の感染拡大で一気に客足は途絶えた。ちまたではリベンジ消費などと叫ばれているようだが、全然期待できそうにない」。ある居酒屋チェーン幹部は苦々しげにそう話す。

2022年に入り、国内では新型コロナウイルス・オミクロン株の感染が急速に広がるなど、外食業界は好転の兆しが見えてこない。居酒屋チェーン「串カツ田中」を展開する串カツ田中ホールディングス(HD)の貫啓二社長は「回復傾向にあった既存店売上高が足元では落ち込んでいる」とこぼす。

松屋や串カツ田中が出店攻勢

そんな中、2020年以降の閉店ラッシュから一転して、足元ではコロナ前のように出店拡大へと舵を切る外食企業が後を絶たない。

次ページそもそも出店余地はあるのか?
関連記事
トピックボードAD