好業績や有望材料があるのに割安な「お宝銘柄」を探し出す。
株式市場には干支にちなんだ相場格言がある。「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる」といった具合だ。
2022年は寅年に当たり、「千里を走る」年だ。虎は1日のうちに千里の距離を走り、千里を戻ってくる力があるという故事にちなんでいる。つまり、変動幅が大きい波乱相場・往来相場になることを示唆している。
相場格言は、あくまで経験則に基づいているので理論的な根拠があるわけではない。だが22年は、確かに大きなプラス材料と大きなマイナス材料が想定されており、「千里を走る」相場展開になる可能性がある。
コロナ禍からのペントアップ需要(リベンジ消費)で企業業績の急回復が期待される一方、資源高によるコストプッシュインフレのリスクや、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ早期化、コロナの変異株リスクなど、株価にマイナスの材料も多い。日経平均株価は3万円程度を挟んで、上下の幅の大きい展開になるのではないか。
そうであれば個別銘柄の株価も大きく上下しがちで、銘柄選びが一層重要になる。その一助となるデータや、プロの視点による大化け期待銘柄を紹介する。
四季報データから抽出
まず、『会社四季報』22年1集新春号のデータを使い、投資妙味のありそうな銘柄を選んで「お年玉ランキング」とした。
株価の上場来高値更新が間近とみられる銘柄(高値接近銘柄)や、配当利回りが高く株価が割安な銘柄(高利回り&PER割安銘柄)、少額の資金で買える成長期待銘柄(成長期待&お手頃購入銘柄)、利益率が高いのに株価が出遅れている銘柄(高収益&PBR割安銘柄)、周年など記念配当の可能性がある銘柄(記念配当期待銘柄)の5つをランキング形式で紹介していく。
もう1つは、株式相場をよく知る「株目利き」の4人が選んだ「22年大化け期待銘柄」だ。それぞれ独自の視点で、22年に株価が大きく上昇しそうな銘柄を4つずつ選んでもらった。
目を凝らせば、業績は悪くないのに株価が安い、いわば「お宝銘柄」を探せるはず。年末年始に銘柄選びをする際、ぜひ参考にしてもらいたい。
高値接近銘柄50
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