日本企業のあまりに劣る「セキュリティ戦略」 収益重視で後回しになっていないか

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「セキュリティの重要性は理解しているが、何から手を付ければいいのか」「売り上げや利益を生み出す領域でないため、リソースを割くのが後回しになっている」。サイバーセキュリティについて話を聞くと、企業の幹部や経営者からはこんな声が聞かれる。

攻撃されていないからといって、対策を後回しにしていると痛い目にあう。危機は現実に、目の前に迫っているからだ。日本の企業や組織を標的にしたサイバー攻撃はここ数年、非常に多く報告されている。警察庁などの資料によれば、企業などへの不正アクセスの認知件数は2019年に前年比で倍増。2020年も高い水準となっている。

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