2015年2月21日号の『週刊東洋経済』では「伊藤忠 異次元投資の深層」を掲載した。伊藤忠はタイの財閥と組んで中国の国有企業CITICに1.2兆円を投資。伊藤忠の投資額は6000億円に及び、単独の投資では同社史上最大規模。日中タイの巨人連合はいかにして成立したのか。巨額投資を決断した岡藤正広社長を直撃。当時、「次の3年で一気にナンバーワン商社を目指す」と語っていた。
──CITICと手を組む、そもそもの狙いは何でしょうか。
うちはいま総合商社で3位だけど、これは通過点にすぎない。社員や役員がもっと上の目標を持って汗をかかないと、企業は伸びない。ただ、気合いだけではダメ。具体的な目標として、伊藤忠は生活消費関連を中心にした非資源分野でナンバーワンの商社になると言ってきた。
そのマーケットは地理的に近い中国や東南アジア。特に中国は食べ物にしても着る物にしても、量から質へポイントが変わってきている。ならば日本企業ができることは大きい。そこを地元の強力なパートナーと攻める。
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