――NTTドコモが完全子会社化され、NTTグループの中で上場する主要子会社はNTTデータのみとなりました(現在の持ち株会社の出資比率は54%)。持ち株会社の澤田純社長は「データは完全子会社化しない」と明言しています。なぜでしょう。
澤田がNTTの社長に就任した際、注力分野として「スマートシティ」を掲げた。そこではやはり通信、インフラ、プラットフォームを組み合わせたトータルサービスが必要になる。もちろん、いろいろなベンダーやベンチャー企業とも連携していくが、グループとして連携を強めることは間違いない。
ただ、澤田からは「上場を維持してくれ」といわれている。現在は8位だが、まずITサービスの業界の中で世界トップ5に入ることを目指せ、もっと上に行ってくれという思いが澤田にはあるし、われわれもそこを目指している。
トップのIBM、2位のアクセンチュア、それらに続くデロイトやタタ(・コンサルタンシー・サービシズ)、HPE(ヒューレット・パッカードエンタープライズ)といった競合に勝たないといけない。われわれが強くなれば、NTTグループとの連携も一層加速できる。
海外で社名を言ってもわかってくれない
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