「地域分散の“弱み"を“強み"にできる」 インタビュー/NTT西日本社長 小林充佳

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
こばやし・みつよし/1982年慶應義塾大学大学院工学研究科修了後、日本電信電話公社(現NTT)入社。NTT西日本人事部担当部長、岡山支店長、サービスマネジメント部長などを経て、2010年取締役就任。2012年にNTT持ち株会社へ転じ、技術企画部門長、新ビジネス推進室長を兼務。2014年同社常務取締役に。2018年から現職(写真:NTT西日本)

特集「反撃のNTT」の他の記事を読む

大都市圏から山間部、島嶼部まで広範な地域で固定電話や光回線を提供するのが、NTT西日本だ。首都圏を抱えるNTT東日本と比べると、事業環境は不利だった。だが2021年3月期、NTT西日本は1999年の会社発足後初めて増収となる計画を出した。
成長の源は電話や光回線から、スマート工場や電子コミックなど新分野にがらりと変わった。NTTグループにとっては国内の足場固めも課題だ。持ち株会社での役員経験もあるNTT西日本の小林充佳社長に今後の戦略を聞いた。

 

――1999年にNTT東日本と西日本に分かれて以降、2021年3月期は初めて増収になる予想です。この要因は?

この20年間は固定電話の縮小にあわせて減収が続いた。増収の要因の1つは、これが底を打ってきたことにある。2つめは、自治体や法人の課題を通信やITで解決するソリューションが広がってきたこと。そしてもう1つが、通信から派生したコンテンツなどの新規事業の拡大だ。

次ページ電子コミック市場でトップシェア
関連記事
トピックボードAD