8000億円稼ぐドコモに抱く親の“不満" データ/NTTグループの現在地

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10
拡大
縮小
ドコモはグループの稼ぎ頭だが、親である持ち株会社のNTTは不満を持つ(撮影:尾形文繁)

特集「反撃のNTT」の他の記事を読む

売上高約12兆円、総従業員数は約32万人のNTTグループ。儲けの構図はどのようになっているのか。データでその中身をみていこう。

持ち株会社NTTに979の子会社(2020年3月末時点)がある中、最大の稼ぎ頭はNTTドコモだ。2020年3月期の営業利益は8547億円で、グループ営業利益の半分以上を稼ぎ出す。NTTの澤田純社長は「グループにとって収入面、利益面、人材面でも重要な会社だ」と話す。

しかし、この稼ぎ頭であるドコモに対して澤田社長は「もう10年以上契約数のシェアが毎月のように下がっているし、売上高と利益の面では(携帯3社の中で)3番手になってしまった」と強い不満を持つ(NTT・澤田社長のインタビューはこちら)。

次ページドコモの完全子会社化
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内