賃料収入の減少は不可避。長期化すれば倒産が続出するおそれも。

瀕死の状況にあるのがホテル業界だ。4月27日、ホテル運営会社(オペレーター)のWBFホテル&リゾーツは大阪地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約160億円と、それまでのコロナ関連の倒産で最大規模となった。
ホテル業界は、昨年夏ごろからすでに経営状況が苦しかった。ホテルの重要な経営指標RevPAR(販売可能な客室1室当たりの収益)を月次で開示している3つのホテルREIT(不動産投資信託)の数値を見ると、昨夏から前年同月比でマイナスの状態が続いていた。日韓対立による訪日韓国人の減少や、台風19号(昨年10月)の影響があったためだ。今年に入り息を吹き返そうとした矢先、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が追い討ちをかけた。

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販売可能な客室1室当たりの収益。客室稼働率に平均客室単価を掛けた数値で、ホテルの収益指標として用いられる。コロナ禍で、3月のRevPARが前年同月比90%以上低下したホテルが続出。4月は緊急事態宣言の影響でさらなる悪化が見込まれている。
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