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混迷するジャパンディスプレイ「ゾンビ化」は誰のせいか 債務超過1000億円、「疑義注記」の最大手

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出資受け入れ交渉が難航するJDIに、今度は不正会計疑惑が浮上。

9月26日の記者会見。社長就任予定の菊岡氏(写真左)が「資金繰りは万全」と繰り返した(撮影:尾形文繁)

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やはり、この会社は根本的に何かがおかしい。

経営危機にある中小型液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)。同社は11月27日、経理担当の元従業員から過去の決算で不適切な会計処理を行っていたという通知があった旨を記した、プレスリリースを発表した。元従業員の主張では、不正は当時の経営陣から指示があったという。

現在、資本増強について協議を行っている関係各社には説明して理解を得られており、協議の継続を確認したとしている。しかし、元従業員から通知があったのはリリース発表の前日とのこと。多額の支援を協議中の各社が、わずか1日で理解を示したというのだから、随分と物わかりがいい。

この6日前の11月21日、JDIは2014年から元従業員が5.78億円の着服を行っていたことを開示している。ただ、不正発覚は18年で、同年12月末に懲戒解雇として刑事告訴済み。今になって不祥事を開示したのは、この日の朝刊で朝日新聞がすっぱ抜いたからだ。

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