巨額還元キャンペーンが過熱し、スマートフォン決済参入各社の利用者・加盟店獲得争いは激化の一途だ。この様相を一変させる破壊力を持つのが、18日に正式発表されると報じられている「PayPay(ペイペイ)」「LINE Pay(LINEペイ)」の運営元であるヤフー(ソフトバンクグループ傘下)、LINEの経営統合だ。
多くのスマホ決済事業者は独自の囲い込み策を講じる一方、それぞれの不得意分野を補うために提携関係も積極的に築いてきた。そうした中、最大手にして唯一の「単独路線」を貫いてきたのがペイペイだった。ただ、総力戦の様相を呈するスマホ決済市場では1つの企業グループで戦い抜くにも限界もある。ペイペイがいつ、誰と組み、どう動くのか。業界各社の注目が集まっていた。
ヤフーとLINEの経営統合は2020年中に実施される見通し。スマホ決済サービスにおいては、それぞれに開拓した顧客基盤を最大限に生かすため、当面はブランドを併存させ、まずはシステムなどバックエンドの仕組みを共有する形で運営効率化を図るとみられる。
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