「最強のOne Teamを目指す」ーー。11月18日に開いた経営統合の会見で、ヤフーの川邊健太郎社長はそう意気込みを示した。ヤフーの国内月間利用者は約6700万人、LINEは約8200万人。日本国内のネット事業で圧倒的な顧客基盤を持つ2社が手を組んだ。
ヤフーを傘下に持つZホールディングス(ZHD)とLINEは経営統合で基本合意。来年10月をメドにLINEはZHDの傘下に入る。現在のZHDとLINEの親会社であるソフトバンク、韓国NAVERとともに、AI(人工知能)、検索、通信、広告、決済など、さまざまな分野での協業を進める。
巨大テック企業とケタ違いの差
ヤフーはネットメディアとして、LINEはメッセンジャーとして国内で盤石の地位を築いてきた。その存在感は日本で一段と高まりそうだが、世界展開では入り口に立ったにすぎない。
川邊氏とともに統合後にZHDの共同CEOに就くLINEの出澤剛CEOは18日の会見で、「日本やアジアを足場に、最高の利用者体験、社会課題の解決で全世界をリードするAIテックカンパニーになりたい」と語った。統合後はAI領域へ、年間1000億円規模の開発投資を行っていく予定だ。
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