
7月4日、韓国財界人とのディナーに出席した孫正義氏。ディナーの席にはネイバーの李海珍(イ・ヘジン)GIO(最高グローバル投資責任者)兼創業者も参加していた(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
11月18日夕方、ZホールディングスとLINEは記者会見を開き、2020年中に経営統合を目指すことを発表した。両社が掲げるビジョンは「AIテックカンパニー」というもの。記者会見では日本での事業展開が軸だったが、LINEの親会社NAVER(ネイバー)の母国である韓国メディアはどのように報じたのだろうか。
「NAVER(ネイバー)のビッグピクチャーと、ソフトバンクのグローバルドリームが結実した」
11月14日、韓国最大の経済紙である毎日経済新聞は今回のZホールディングス(ZHD、ヤフーの親会社)とLINEの経営統合をこう表現した。経営統合のニュースは、LINEの親会社であるネイバーが本社を置く韓国にもいち早く伝わったが、IT業界では実は、それほど驚きを持って受け止められている状況ではない。「ソフトバンクの孫正義氏の韓国での動きを見ていれば、驚いたというよりは、そう来るだろうな、という印象」(韓国経済紙記者)といった、冷静な反応が少なくはない。
韓国では歓迎の声
韓国で今回の統合は、冒頭のように「アジアの巨大IT企業が手を結ぶことで、米国や中国と対抗できる」という規模と将来性の点から歓迎する声が多い。そして、LINEがZHD・ソフトバンクと手を組んだことは、ネイバーの李海珍(イ・ヘジン)GIO(最高グローバル投資責任者)兼創業者の将来構想とぴったり合致したという見方が支配的だ。
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