
「想定外の組み合わせだね」──。あるインターネット企業の幹部はそう口にした。
ヤフーとLINEの経営統合協議が明らかになった11月13日。業界内外に大きな衝撃が走った。この組み合わせが「想定外」ともいわれるのは、2社がスマートフォン決済市場で最大の”ライバル同士”として激しく火花を散らしてきたことにある。
消費者のお金の出入りに関する情報を誰が押さえるのか。ネット企業にとって次世代の収益源ともいえる決済データの争奪戦は、10月の消費増税と同時に政府主導でスタートした「キャッシュレス・消費者還元事業」を背景にさらに激しさを増している。
そうした中、特に目立つ存在となっているのが、ソフトバンク・ヤフー連合の「PayPay(ペイペイ)」とLINEの「LINE Pay(LINEペイ)」だ。ペイペイは10月、サービス登録者数が1900万人に到達。決済回数は10月単月で8500万回となり、ソフトバンクの宮内謙社長は「独り勝ちの状況」と言ってはばからない。一方のLINEペイは登録者数が3690万人(9月末)で、この点ではペイペイの上を行く。
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