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ペイペイ、楽天、LINE…我が社の勝ち残り戦略 インタビュー 有力3社のキーマンを直撃

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巨額キャンペーンからポイントでの囲い込み、公共料金支払いなどの機能開発まで。ネット事業者3社はキャッシュレス決済の最先端を走っている。

(聞き手:二階堂遼馬、長瀧菜摘)

ペイペイ 社長兼CEO 中山一郎

「還元策の成果は上々 グループの総力で戦う」

──昨年12月に続き、今年2月から2回目の100億円還元キャンペーンを始めました。

なかやま・いちろう●IDCフロンティア社長、一休副社長などを経て2018年6月から現職。ヤフーのコマースカンパニー決済統括本部長も兼任。

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1回目のキャンペーンでは、サービスを知ってもらうことが目的だった。効果は如実に出ていて、サービス開始から4カ月で累計登録者数は400万人を突破した。1回目のときはむしろ100億円を使い切れるか怖かったくらいなので、反響は想像以上だった。

2回目のキャンペーンでは、1回の支払いにおける還元上限を引き下げた結果、平均の決済金額は少額になり、より日常的に頻繁に使ってもらえるようになった。

──3回目はあるのでしょうか。

今は何とも言えない。投資は続けるが、売り上げが立っていないことのプレッシャーはある。

──クレジットカードの不正利用など、セキュリティー面に不安を残す場面もありました。

それは深く反省している。セキュリティー対策については、2回目のキャンペーンからクレジットカード登録時にセキュリティーコード入力回数を制限したり、本人認証の仕組みを導入したりした。クレジットカードでの決済金額の上限も本人認証の前と後とで変えた。安心して利用いただくことが、いちばん大事だと思っている。

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