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舞台ファーム 代表取締役 針生信夫 震災危機からの大逆転、広域連携で農業を変革する

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江戸時代から続く農家の15代目。大規模化と「6次産業化」で農業近代化の先頭を走る。東日本大震災では倒産直前にまで追い込まれた。その復活劇とは。

農業に天候リスクはつきものとはいえ、近年の異常気象は農業の根幹を揺るがしている。豪雨や巨大台風で田畑が水没し、地滑りで農園が崩壊する。高度成長期から2000年代まで、災害による農水産物の被害額は阪神・淡路大震災の年を除いて年間数百億円から1000億円程度だったが、ここ10年で3倍、4倍に増え、昨年度は5679億円に上った(東日本大震災の年は2兆7055億円)。

針生信夫(はりう・のぶお 57)は、年々高まる災害リスクに農作物の「安定供給」を掲げて真正面から挑んでいる。身長188センチメートル、体重105キログラムの偉丈夫は、仙台市南部に広がる田園地帯の農家の15代目にして株式会社舞台ファームの経営者だ。「舞台」とは針生家の屋号である。

安定的なサプライチェーンを構築するために自社で広大な水田を直営する一方、多くの稲作農業者と提携(撮影:今 祥雄)

舞台ファームは、自社農場と全国の提携農場で野菜やコメを生産し、加工、販売を一体的に手がける。単体で年間26億円、グループでは39億円を売り上げる。東日本大震災後の債務超過の危機を乗り越えて飛躍した。農業のいわゆる6次産業化を実現し、農業生産法人の先頭を突っ走っている。

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