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「より大きな仕事への再投資を」 インタビュー/経済ジャーナリスト 木暮太一

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こぐれ・たいち 1977年生まれ。慶応大学経済学部卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。『働き方の損益分岐点』(講談社)など著書多数。(撮影:ヒダキトモコ)

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いま勤めている会社で給料を増やすには、どうしたらよいのだろうか。そのためにはまず給料がどのように決まっているか、「給料のルール」を理解することから始めるべきだ、と説くのが、経済や会社の仕組みをわかりやすく解説することで定評のあるジャーナリストの木暮太一氏だ。

──給料はどのようなルールで決まっているのですか。

給料は労働の対価として支払われるもの、つまり労働力の値段だ。労働力を含む商品の値段は、どれだけの労力がかかっているかが基礎となって決まっている。このことをまず理解すべきだ。

ビジネスの世界で値段というと、顧客のメリットや満足感の大きさで決まると思われがちだが、実際はそうではない。

どんなに人気があるジュースでも1本100万円にはならないし、人気がさほどなくても職人が1年がかりで作った手彫りの彫刻は1つ100万円で値付けされたりする。つまり商品の値段は、人気などのメリットを示す「使用価値」でなく、かかった労力の大きさを示す「価値」が基になっている。

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