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ライフ #クスリの大罪

市販薬の「依存と濫用」リスク 風邪薬や痛み止めも要注意

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覚醒作用のあるカフェインと眠気を誘う催眠鎮静薬を含む市販の鎮痛薬

ドラッグストアで手に入るOTC医薬品(市販薬、一般用医薬品)は、症状が軽いときや病院に行く暇のないとき購入する人も多いだろう。だが、病院でもらう薬より注意が必要な成分や副作用がある点はあまり知られていない。

店頭でまず目に入るのが、ずらりと並ぶ風邪薬や鎮痛薬だ。薬には1つの成分だけを使った単剤と、2成分以上が配合された合剤があるが、「総合感冒薬」といわれる市販の風邪薬には合剤しかない。

市販薬に詳しいプラメドプラス代表の平憲二医師の調査によると、市販の風邪薬には平均8成分が配合されている。病院で処方される医療用の総合感冒薬(PL配合顆粒)が4成分なので、いかに市販薬の成分数が多いかがわかる。

風邪薬は熱やせき、鼻水などの症状を緩和する薬だが、その時点では出ていない症状や軽い症状に対応した成分も服用することにもなる。その分、副作用の可能性も増す。例えば、風邪薬を飲んだ男性高齢者が尿が出なくなり救急外来を受診するケースがある。原因は薬に含まれる抗ヒスタミン薬や抗コリン薬だ。主に鼻水を抑える成分だが、副作用で自律神経に作用し尿を排出できなくなることがある。

「成分数が増えれば成分同士の相互作用も起こるため複雑になる。臨床研究は1つの成分で行われるのが一般的で、3種類以上の成分での研究は不十分だ」(平医師)

風邪薬や鎮痛薬には脳に作用する成分も含まれる。その中には覚醒作用がある成分(アッパー系)と、催眠や鎮静の作用がある成分(ダウナー系)の両方が配合されたものがある。風邪薬では、アッパー系とダウナー系の成分が両方入った製品が約9割を占める。こうした混合薬は薬物濫用と依存のリスクを高める。頭痛の患者の中には、催眠作用のある催眠鎮静薬と覚醒作用があるカフェインを配合した市販薬の濫用により、頭痛や慢性の中毒に至るケースが報告されている。

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