規制後も通信業界で続く大幅値引きのカラクリ 規制の盲点をつくキャッシュバック
グレーゾーンをつくキャリア。今年の法改正で、その姿勢は変わるのか。
「2台ご契約で最大20万円キャッシュバック!」──。3月中旬、横浜駅近くのソフトバンクの携帯電話販売店を訪れると、そんな文言の書かれた赤いポスターが何枚も店内の天井からぶら下がっていた。年度末の商戦真っ盛りといった雰囲気だ。
カウンターに案内され、他社からの乗り換え(MNP)とスマートフォンの購入を考えていることを告げると、店員がこう切り出した。「通信契約とiPhone 8(64ギガバイトモデルで税込み8万6400円)のセットなら、JCBのギフトカードで8万円分をキャッシュバックできますよ」。MNPの客に限った特典だ。
簡単な説明を受けた後、「ちょっと考えます」と席を立とうとすると、店員は入り口に飾ってあったゲーム機などを指差しながら、こう畳みかけてきた。「もし、今すぐご契約いただけるなら、特別にニンテンドースイッチとダイソンのハンディー掃除機も差し上げます。(ギフトカードを含めて)実質14万円相当の還元ですから、これはかなりお得ですよ」。
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