銀行窓口係|窓口業務は激減へ
マイナス金利下で融資が伸び悩み、人員削減を迫られる銀行業界には、「紙の稟議書に印鑑」という強固な文化がある。
店舗での業務内容はどの銀行も似たり寄ったりだ。窓口の受付・接客係、オペレーション係、現金の出納係に加え、ダブルチェック係など多くのスタッフが一つの工程に関わり、犯罪やミスを防いでいる。
地方銀行の元行員は「業務量としては収納代行事務が大きかった」と語る。さらに、「金融庁の通達で本人確認や都度の取引時確認を求められ、目的や職業も記録するなど細かいルールがある」(元行員)。
ペーパーレス化で窓口業務を削減
しかし、各社は人員削減とともにペーパーレス化、IT化を打ち出している。削減対象の多くは支店で、その大半が窓口業務だ。
三菱UFJ銀行は今年1月、東京・目黒区にパイロット店を開設。そこでは顧客がタブレット端末で手続きする。口座開設申し込みもペーパーレスで、担当者の遠隔サポートを受ける。既存の有人店舗は2023年度までに半減させる計画。「遠隔サポートにすると、支店の旧一般職は確実に余る」(メガバンク40代一般職)という。
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