中国が空母打撃群の構築を急ピッチで進めている。初の国産空母の試験航海を相次ぎ実施しているほか、国営メディアを通して3番艦の開発状況も報じている。
空母打撃群を構成する、空母および大型水上艦艇の配備計画を中国が急ピッチで進めている。中国初の国産空母は、2013年11月に建造が開始され、17年4月26日に進水した。その約1年後の18年5月13~18日に1回目の試験航海を行ったとされる。
しかし、実際には、それ以前に同空母が試験航海を行った可能性がある。4月23日、同空母が曳船に引かれて埠頭を離れる様子がインターネット上に流れたからだ。外国メディアは、「初の中国国産空母が近く初の試験航海を行う見通し」と報じた。
これを裏付けるかのように、4月20~28日の間、遼寧省海事局が、軍事任務のため渤海および黄海の一部海域における航行を禁止した。その海域が大連から近かったため、同空母の試験航海が行われると考えられたのだ。
このとき、同空母は、航海から戻った直後に乾ドックに入渠(にゅうきょ)している。乾ドックで検査・修理を行ったということは、水を抜いて船底を見る必要があった可能性を意味し、同空母が推進装置などに問題を抱えていることを示唆する。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら