山火事が相次ぐ米カリフォルニア州。中には市街地まで延焼するケースもある。同州の夏の火事は「ニューノーマル」とも表現される。
米カリフォルニア州では、本稿の執筆時点(8月22日)で16件の山火事が起こっている。昨年に続いて今夏もニュースは火事の話題でいっぱいだ。
サンフランシスコから北へ車で2時間余りの距離にあるメンドシーノ郡周辺で燃え続けている火事は、今やカリフォルニア史上で最大の規模になった。火事が起こったのは7月27日。1カ月近くの間、多数の消防士が消火に当たっているが、まだ消えない。カリフォルニア州の火事情報を伝えるキャルファイアによると、執筆時までに36万エーカー(1463平方キロメートル)が燃えた。36万エーカーのうち鎮火されたのはまだ67%だという。住民にも消防士にも死者が出ており、痛ましい限りだ。
さらに北へ行ったシャスタ郡付近の山火事は、市街地近くまで延焼し、1300戸近い住宅をはじめ、多くの建造物が被害を受けた。こちらは7月23日に火事が起こり、22万エーカー(約897平方キロメートル)を燃やして、執筆時で93%まで鎮火された状態だ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら