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中外製薬のしたたか経営 ロシュを利用して急成長

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ロシュとの資本提携をまとめた永山治・現会長(左)。その後の飛躍の起点を作った(撮影:尾形文繁)

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武田薬品工業が買収するシャイアーの主力製品の一つが血友病薬だ。血友病は遺伝子の欠陥から出血が止まりにくい病気で、シャイアーはその治療薬で世界シェア4割を占める。

その地位を脅かす存在が実は日本にいる。世界最大手ロシュ(スイス)傘下の中外製薬だ。

今年5月、同社が国内で発売した「ヘムライブラ」は「患者にとって劇的に治療が改善する、夢のような製剤」(奈良県立医科大学の嶋緑倫教授)だ。既存の血友病薬は週2〜3回の静脈注射が必要になる。しかも体の中に薬に対する抗体ができてしまい、薬が効かなくなる患者も一定割合発生する。

ヘムライブラは週1回、静脈注射より簡単な皮下注射で済み、既存薬で抗体ができた患者にも効く画期的な新薬だ。中外の開発力の高さは国内外で評価されている。

ロシュの研究開発費が「大きなエンジン」に

中外の売上高は武田やアステラス製薬の半分以下にすぎない。だが日本での抗体医薬の先駆けである関節リウマチ薬「アクテムラ」などの大型薬をはじめ、切れ目なく新薬を生み出している。小坂達朗社長は「日本で1〜2位の開発パイプラインを持つ」と胸を張る。

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