年末年始は暦どおりという人も多いだろうが、それでも6日は短くない。普段手にしないテーマ、厚めの本はどうだろう。
経済|吉崎達彦氏お薦めの5冊
人間が必ずしも合理的に行動しないことを直視せよ
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バブルって何だったの──。子ども世代に聞かれて答えに迷うこともありましたが、『バブル』が出てからは「これを読め」。書かれていることは、放っておくと歴史に残らないものが多いので、若い人にこそ読んでもらいたい。今の基準で見ると信じられないことが当時はいっぱいあったんですよね。「昔はこんなんで融資が決まってたの?」とか。びっくりするだろうけど、間違いなくこの国がやっていたこと。あなたたちのお父さんの世代はこんなバカなことをしていたんですよ、って。
反面、それなりにかっこいい時代でもあった。数多く登場するバブル紳士を含めて、出てくる人間がすごくまぶしい、かっこいい。憎むべき人物も時に魅力的で感情移入がしやすい。バブル紳士の評価に甘い面があることを割り引いても、ピカレスク小説のような面白さがある。
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