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サイエンス|竹内 薫氏お薦めの5冊 AIは決して怖くない 数学の美しさ味わって

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サイエンス作家 竹内 薫
たけうち・かおる●1960年生まれ。東京大学理学部卒業後、マギル大学大学院で理学博士号取得。YESインターナショナルスクール代表。数々のテレビ番組にも出演。(撮影:大澤 誠)

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サイエンスはラテン語で知識という意味。人々が疑問に思ってないことに対しあえて疑問を呈して、それをつまびらかにするのがサイエンスの基本です。それを教えてくれるのが『新しい分かり方』。NHKの“考え方”を育む番組「ピタゴラスイッチ」を監修していた著者ならではの、ビジュアルを多用した“分かり方”の本です。

数学では「1対1対応」といいますが、あみだくじの線それぞれが個々の到達点を持つことを、ひもなどを使って説き明かす。たとえば、夕日は赤い。でも夕日が赤いのを常識として覚えるのではなく、なぜ赤いのか、その仕組みを理解することがサイエンス。この本はサイエンスの入り口を、ビジュアルを駆使して教えてくれます。

AIの時代、知識の丸暗記はAIがやる。すると暗記だけで生きている人は職を失う。AIはデータを学習して効率化するだけ。ゼロから作り出すことはできないから、なくならない仕事とはゼロから考える仕事です。ちゃんと考える人しか生き残れない。わかるって何?ってことに気づく本です。記憶しているだけの常識で頭が固くなってる人に薦めたいですね。

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