転機のモーターショー EV、人工知能で競演
電動化や自動運転の広がりで大転換期を迎えた自動車業界。日本勢は存在感を維持できるか。
2年に一度の自動車の祭典「東京モーターショー」が10月27日から始まった。各社は電気自動車(EV)など電動車両や人工知能(AI)搭載の次世代車をこぞって展示。100年に一度の変革期を迎える中、先端技術のアピールに必死だ。
日系も電動化を加速
トヨタ自動車は「コンセプト・アイ」シリーズと名付けたEV試作車を展示。AIを搭載し、表情や声、動作から、ドライバーの感情や疲労度を推定する。疲れていると判断した場合には、自動運転モードに切り替える。2人乗りの小型タイプは、航続距離が短いが、小回りがきくことを生かし、観光地でのシェアリングサービスや都市部での近距離移動を想定する。
10月25日の記者向け内覧会で会見したトヨタのディディエ・ルロワ副社長は、「EVが近い将来、重要なソリューションの一つになることは疑う余地がない」と語った。一方、これまで次世代車の本命としていたFCV(燃料電池車)について「取り組みが後退するという意味ではない」と強調。FCVの試作車「ファイン─コンフォート ライド」は、現行FCVの「ミライ」に比べ航続距離が5割以上長い約1000キロメートルであることをアピールしたほか、東京オリンピックに向けて100台以上の導入を見込むFCバスの試作車「SORA」も公表した。
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