名古屋の繁華街、栄に衝撃が走っている。創業400年を超える百貨店、丸栄が閉店することが明らかになったのだ。丸栄は業績不振が続いており、今年4月に塗り薬「ウナコーワ」などで知られる興和がTOB(株式公開買い付け)で完全子会社化していた。ちなみに興和も創業から100年を超える企業だ。
丸栄の閉店後は2020年をメドに新しい商業施設を開くもよう。地盤沈下が指摘される栄の活性化へ老舗企業が動きだした。
トヨタが動けばほかの企業も動く
丸栄や興和だけでなく、愛知には歴史のある名門企業が多い。その中でも戦後の名古屋財界で主導的な役割を果たしてきたのが松坂屋、東海銀行、中部電力、名古屋鉄道、東邦ガスだ。この5社について「五摂家」という呼び方が定着している。
だが400年続いた老舗百貨店の松坂屋は大阪の大丸と合併して、J. フロント リテイリングになった。東海銀行はバブル期の損失処理、それに続くメガバンク再編の流れの中で合併を経て三菱東京UFJ銀行に統合された。名鉄や東邦ガスも以前に比べて存在感が薄れた。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら