造船業の集積地となっている瀬戸内海沿岸。広島県福山市に本社を置くツネイシホールディングス(ツネイシHD)傘下の常石造船は、その中核を形成する一社だ。今年創業100周年を迎え、長く地域経済を支えてきた。
常石造船は神原勝太郎氏が創業し、2代目社長の秀夫氏は旧沼隈町長も務めた。3代目の眞人氏は「第一線から退いたが、常石グループ代表として今も絶対的な権力を持つ」(業界関係者)。
神原家は政治との関係も深い。長年、地元選出の宮澤喜一元首相を支援した。元首相のおいである宮澤洋一元経済産業相との関係も良好という。また眞人氏の長女でツネイシHDの専務、末松弥奈子氏は福山市に隣接する選挙区で衆院選に立候補したホリエモンこと堀江貴文氏を支援したことがある。

南米移民のために現地に造船所を建設
ツネイシHDに詳しい記者は「末松氏はやり手の経営者」と言う。PR会社を起業し、2017年には英字紙ジャパンタイムズを買収、兼任で会長に就いた。
神原家にはオーナーならでは義理堅さがある。「社宅整備に力を入れるが、それは夫婦の生活を安定させ子どもができるようにして、人口増に貢献したいと考えているから」(下請け企業関係者)。
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