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ソフトバンク孫正義の言葉の強さ »»Part2 実践編 国語力はこんなに役に立つ

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カリスマ現代文講師 出口 汪が分析

でぐち・ひろし●1955年東京生まれ。関西学院大学文学部博士課程修了。代々木ゼミナールや東進衛星予備校で現代文を教える。著書の累計販売部数は600万部。(撮影:田所千代美)

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社会に大きな影響を及ぼす経営者は皆、卓越した言葉の力を持つ。パナソニック創業者・松下幸之助氏の言葉は、時代を超えて読み継がれ、経営にかかわる人に進むべき方向を示している。アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏のプレゼンテーションは最後の1回まで、ITギーク(オタク)を熱狂させた。言葉こそが、人を動かす最大の原動力なのだ。

現代日本の実業家では、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長の国語力が抜きんでている。本稿では孫氏の言葉がなぜ人を動かすのか、実際のスピーチを教材として明らかにする。

分析するのは、カリスマ現代文講師・出口汪氏。「現代文は論理の科目。すべての学びの基本」という考えに立った講義で、それまで感覚的な科目とされていた現代文の学習を一変した。一般向けの『ビジネスマンのための国語力トレーニング』などの著書もあり、受験生以外にも人気だ。

冗談は17分に1回 通底する聞き手目線

題材とするスピーチは、2010年の株主総会で孫氏が発表した「新30年ビジョン」。創業30周年の節目に次の30年の戦略を語ったもので、孫氏のスピーチの中でも代表的なものの一つだ。

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