1本につきおよそ1分30秒という限られた時間で、さまざまな事象を伝えるNHKのニュース。政治・経済や科学技術などの入り組んだ話題を、ながら見・ながら聞きをしている視聴者に1回で伝えている。その秘訣は、原稿作成術にあるようだ。
具体例として、金融政策についてのニュースを日本経済新聞とNHKとで比べてみた。
「米連邦準備理事会(FRB)は20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、2008年の金融危機後の量的緩和政策を完全に終結し、大幅に膨らんだ保有資産の縮小を始めると決めた。08〜14年に購入した米国債などの保有量を、10月から段階的に減らす。米景気は拡大局面が続き、金融引き締めは15年末の利上げ開始に次ぐ新たな段階に入る」(日経新聞9月21日夕刊)
「アメリカの中央銀行FRB=連邦準備制度理事会は、20日まで開いた金融政策を決める会合で、市場に大量の資金を供給する量的緩和策で膨らんだFRBの資産規模を来月から段階的に縮小していくことを決めました。これによってFRBは金融危機後の異例の金融政策を、正常な状態に戻す対応をさらに進めることになります」(NHK NEWS WEB9月21日)
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