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競合ECは生き残れるか ZOZOの背中ははるか先

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「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」の年間商品取扱高は2000億円超と国内ファッションECの中で頭抜けた存在だ。

外資ではアマゾンが日本市場での拡大に力を入れている。ファッション事業部門長のジェームズ・ピーターズ氏によれば「ファッション事業は急速に成長している部門の一つ」。10月には埼玉県に続いて2カ所目、西日本エリア初となるファッション特化型の物流拠点を大阪に開設する。

ただ、こうした規模拡大で張り合うのはあくまで例外。競合EC勢の生き残りのカギは、ゾゾタウンの後を追うことではなく、徹底的に差別化を図ることだろう。

(注)数値は直近決算期末のもの。ショップリストの会員数は年間購入者数、商品取扱高は推定

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「2番手には2番手なりの戦略がある」。ロコンドの田中裕輔社長はそう言い切る。ゾゾタウンが洋服中心なのに対し、同社は靴をメインに据えたEC事業者だ。欧米各国で靴市場のEC化率は3割前後なのに対し、日本はまだ10%程度。ロコンドは日本市場の拡大余地は大きいと見込んでいる。

足の形は人によって違うため、フィット感が重視される靴は試着が欠かせない。そこで同社が取り入れているのが、返品(返送料)を無料にする仕組みだ。部屋のみの試着であることなど、諸条件を満たせば返品は無料となる。

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