流通業界の新常識を作ったフリマアプリ「メルカリ」とアパレルEC「ゾゾタウン」。何が驚異の躍進を可能にしたのか。
「ネットで服は売れない」という常識を覆し、成長を続けるスタートトゥデイ。サービス開始から4年足らずで月間流通総額100億円超の個人間通販(C to C)市場を作り出した メルカリ。ネット通販という新大陸は拡大し続ける。
旧大陸から新大陸へ。いま流通業界で新旧交代のゲームチェンジが起きている。
新大陸の主役は、フリーマーケット(フリマ)アプリの「メルカリ」と、スタートトゥデイが運営するファッションEC(ネット通販)の「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」だ。両者は店舗から足が遠のいた消費者の心理をつかみ、利用者が急増している。百貨店をはじめ、既存の大手小売店が軒並み苦戦しているのとは対照的だ。
ゾゾ時価総額は1兆円超 三越伊勢丹の2倍以上
上場企業のスタートトゥデイは株式市場でも注目の的だ。今年8月、同社の時価総額は1兆円を突破した。百貨店首位の三越伊勢丹ホールディングスは約4600億円だから、すでに2倍以上の差をつけている。これまで国内のアパレル業種で時価総額が1兆円を超えていたのは、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングだけ(約3.3兆円)だった。小売業全体でも時価総額が兆円単位の企業はセブン&アイ・ホールディングスやイオンなど数社しかない。
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