メルカリ&ZOZOTOWN 流通新大陸の覇者

✎ 1〜 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 16
拡大
縮小

流通業界の新常識を作ったフリマアプリ「メルカリ」とアパレルEC「ゾゾタウン」。何が驚異の躍進を可能にしたのか。

(本誌:二階堂遼馬、井下健悟)

週刊東洋経済 2017年9/23号
書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

特集「メルカリ&ZOZOTOWN」の他の記事を読む

「ネットで服は売れない」という常識を覆し、成長を続けるスタートトゥデイ。サービス開始から4年足らずで月間流通総額100億円超の個人間通販(C to C)市場を作り出した メルカリ。ネット通販という新大陸は拡大し続ける。

拡大する
イラスト:平戸三平

旧大陸から新大陸へ。いま流通業界で新旧交代のゲームチェンジが起きている。

新大陸の主役は、フリーマーケット(フリマ)アプリの「メルカリ」と、スタートトゥデイが運営するファッションEC(ネット通販)の「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」だ。両者は店舗から足が遠のいた消費者の心理をつかみ、利用者が急増している。百貨店をはじめ、既存の大手小売店が軒並み苦戦しているのとは対照的だ。

ゾゾ時価総額は1兆円超 三越伊勢丹の2倍以上

上場企業のスタートトゥデイは株式市場でも注目の的だ。今年8月、同社の時価総額は1兆円を突破した。百貨店首位の三越伊勢丹ホールディングスは約4600億円だから、すでに2倍以上の差をつけている。これまで国内のアパレル業種で時価総額が1兆円を超えていたのは、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングだけ(約3.3兆円)だった。小売業全体でも時価総額が兆円単位の企業はセブン&アイ・ホールディングスやイオンなど数社しかない。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内