「この市場は勝者総取り。1位でなければ、2位も100位も同じだ」──。メルカリの小泉文明社長はそう言い切る。数年前に生まれたばかりのフリマアプリ市場は、2016年に3000億円を超えるまでになった。しかし、小泉社長の言うように実際に2位以下は厳しい。メッセンジャーアプリで国内首位のLINEは、13年末に開始したフリマサービス「LINE MALL」を16年5月に終了し、「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイの「ZOZOフリマ」も、今年6月に撤退した。メルカリの独走が続く中、2位以下のライバルたちは必死に対抗策を講じている。
今、メルカリを最も意識しているのが楽天だ。もともとは14年11月から独自に「ラクマ」を展開していたが、16年9月に同業の「FRIL(フリル)」を運営するFablic(ファブリック)を買収した。フリルはメルカリよりも1年早くフリマアプリサービスを始めた、業界の先駆者である。
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