「元祖テキトー男」と称されるタレントの高田純次(69歳)は中京テレビで22年もの間、シリーズ番組のMCを務めている。彼が見てきた「名古屋」とはどんなものか。インタビューを試みるとジョークの合間にも鋭い洞察力を感じた。
──今日は『週刊東洋経済名古屋臨増』の取材です。
「あ、経済雑誌。僕は経済が得意! 日経平均株価も早く2万円台に乗せないといけないと思ってるんだけどねえ。どうしたもんか」
──名古屋で20年以上も番組のMCを務めておられるのですね。
「22年ですねえ。僕が来た頃は、まだ名古屋城なんてなかったですからねえ。錦とか栄(の繁華街)はほとんど畑だったからなあ、アハハハ。僕が来たときにクラブにいたお姉さんが22歳だとしたら、もう44歳だからねえ」
──名古屋の人の印象は。
「たとえば女の子で言うと、好きになってもらうまでに時間がかかるよね。誠意、誠意、誠意と3回見せたあとで、ちょっと路線を外した冗談を持ってくると途端に嫌われちゃうみたいな。ずっと誠意で押さないとダメな感じかな。名古屋でお店をやれる人は日本全国どこへ行っても成功するって言うね。名古屋の人はしばらくじっくり見て、OKとなったらかなり深く、こちらに入り込んでくるって感じ。名古屋の人には誠意の部分をかなり長く見せないと信用されない。僕なんか『ファンです』と寄ってくる人みんなに1000円ずつ渡しちゃう。まあ、経済誌の取材だから言うんだけどね(笑)」
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら