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インバウンド需要を確保へ 外国人専用の企画乗車券を投入

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名古屋と中部国際空港を結ぶ名鉄の特急「ミュースカイ」。多くの外国人客が利用する

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名古屋鉄道(名鉄)は2016年3月期連結決算で純利益が245億円と、12年ぶりに過去最高益を更新した。

その牽引役の一つになったのが訪日外国人客(インバウンド)の増加だ。輸送人員数は前期に比べて3.7%増の3億7351万人と伸び、業績に大きく貢献した。名鉄の中部国際空港駅の乗降客数は下記グラフのように右肩上がり。今後もこの傾向が続くことが予想される。

中部国際空港への鉄道アクセスを独占する名鉄は、中期経営計画で「インバウンド対応の強化」をうたっているが、具体的にどんな取り組みがあるのだろうか。

「もともと中部エリアは(駅など主要交通拠点からさらに先の)二次交通としてのバスの使い勝手が悪いと、外国人旅行客などから不満の声があった。そこで『昇龍道高速バスきっぷ』という企画乗車券を開発して、14年1月末から発売した」 こう話すのは名古屋鉄道グループ統括本部事業推進部インバウンド担当の小澤秀彦氏だ。

名鉄はグループを挙げて10年ごろから外国人旅行客需要の掘り起こしを意識してきたが、15年7月にインバウンド担当を販売促進担当から独立、16年4月には1人増員し、アシスタントを含む4人と、陣容を拡大している。

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