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リース反攻 ジリ貧からの脱却

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伸び悩む企業の設備投資。低迷する利ザヤ。規模拡大の限界。三重苦にあえぐリース大手が、ビジネスモデルの大転換に挑む。

(本誌:山田徹也)
写真:1.レンタルを開始したロボット。2.ドイツ海底送電事業の洋上変電所。3.滋賀県のメガソーラー発電所。4.中古航空機の解体・販売。5.東京・杉並にある有料介護老人ホーム(134は東京センチュリー、2は三菱UFJリース提供)

5月15日、リース大手・三菱UFJリース社長の白石正は東京・丸の内の本社で決算説明会に臨んでいた。

2017年3月期の最終利益は、前期の過去最高益(546億円)に匹敵する531億円。翌18年3月期も微増の535億円を見込む。白石の社長就任期(13年3月期)の360億円に比べ1.5倍に膨らんだ。

しかし、今年6月に社長を退く白石は、決して現状に満足していない口ぶりだ。

「新事業の発掘はまだまだ不足している。航空機や不動産など、収益源に偏りも見られる」

決算発表と同時に公表した新中期経営計画は、20年3月期に630億円の利益を狙う。それに比べ、足元の水準は物足りなく映るのだろう。

社長就任後、白石が最初に直面した最大のテーマは、伸び悩む国内リース市場にあって、いかに成長戦略を描くか、だった。

「企業の内部留保は随分と潤沢になった。設備投資に占めるリースの利用率は、ピーク時には10%程度あったが、今は6%程度にとどまる。08年のリース会計の変更と合わせ、ダブルパンチだ」と白石は嘆く。

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