3位のバンク・オブ・ニューヨーク・メロンから46位のコンソル・エナジーあたりまでは、独立宣言以降、南北統一までに設立された会社だ。3位のバンク・オブ・ニューヨーク・メロンは、世界最大の信託銀行だ。
同社の設立のあと、現在でも名の通った金融機関が設立されている。JPモルガン・チェース、シティグループ、ステート・ストリートなどだ。また、一般事業会社についても大手の設立が目立つ。デュポン、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、ティファニー、ファイザー、アメリカン・エキスプレスなど、日本でも馴染みが深く、各業界を代表するような企業が設立されている。日本が鎖国していたこの時代、世界では産業革命が起こり、続々と新しい形態の企業が増えていったということだろうか。
19世紀後半はエネルギー会社設立ラッシュ
1800年代の後半になると、エネルギー関連企業の設立が目立つ。53位のエクソン・モービル、62位のフィリップス66、68位のシェブロンなどがそうだ。エクソン・モービルとシェブロンは、スーパーメジャーと呼ばれる巨大な国際石油資本。両社ともに、石油王のジョン・ロックフェラーが設立したスタンダード・オイルを母体としており、もともとは同一グループの会社だった。
また、医薬品・ヘルスケア関連会社が出現してくるのもこの時期だ。65位のイーライリリー・アンド・カンパニー、66位のパターソン・カンパニーズ、87位のジョンソン・エンド・ジョンソンなどだ。イーライリリー・アンド・カンパニーは、世界で初めてインスリン製剤を商業化した会社だ。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、日本では解熱鎮痛薬タイレノール、禁煙補助薬ニコレット、使い捨てコンタクトレンズのアキュビューなど、一般消費者向け製品を取り扱う会社というイメージが強いが、外科手術関連製品、感染予防用消毒機器など、医療機器関連製品でも有名だ。同社は、52年にわたって毎期増配を継続する長期増配継続企業でもある。
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