有料会員限定

伊藤忠躍進のカギ握る日中タイ3社連合の勝算 ▶▶Part2 総合商社の「真の実力」

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

伊藤忠巨額投資の裏事情

[ポイント1]
伊藤忠は2015年にタイの華僑系財閥CPグループと折半で、中国国有の複合企業CITICに総額1.2兆円の巨額投資を行い株式の20%を取得した

[ポイント2]
三菱、三井を抜くために持分法適用会社化にこだわった岡藤社長だが、CITICの消極化で3社提携案件はなかなか出てこなかった

[ポイント3]
流れを変えたのは国有企業改革の停滞にいらだちを強めた中国政府の圧力。病院事業子会社との協業が一気に進み始めた。ただ中国集中のリスクもある

 

日中タイのトップが手を取り合った15年1月の提携

特集「三菱商事 vs. 伊藤忠」の他の記事を読む

「三菱、三井を抜くには、優良資産を積むしかないんや」

伊藤忠商事の160年近い歴史の中で、史上最大となった中国国有の複合企業・CITIC(中国中信)への投資。タイの華僑系財閥CPグループとの折半で総額1.2兆円をCITICへ出資する戦略的業務・資本提携が明らかになったのは2015年1月のことだ。当時の本誌インタビューで、岡藤正広社長は巨額投資の狙いを冒頭のように語っていた。

関連記事
トピックボードAD