伊藤忠の川下ビジネスにとって、ユニー・ファミリーマートと並ぶ大きな柱がセブン&アイ・グループとの取引だ。1973年のセブン-イレブン・ジャパン(以下セブン)の創業にも、伊藤忠は米国企業とのライセンス契約の段階から深く関与している。子会社の伊藤忠食品はセブンにとって不動の主力卸だ。
ところが、98年に伊藤忠が西友からファミマを買収したことで、蜜月関係は転機を迎えた。セブン創業にもかかわった伊藤忠のJ. W. チャイ副会長らが「とにかく3年やらせてほしい」とセブンの鈴木敏文会長(いずれも当時)に嘆願。伊藤忠はファミマとの取引には伊藤忠食品を使わないことでファイアウォールを設け、鈴木氏の理解を得ようとした。
だが、鈴木氏の怒りは解けず、セブンは2001年に三井物産との包括提携に踏み切った。三井物産は労せずしてセブンの大株主となり、取引拡大の機会を得た。ところが、創業以来セブンに食い込んできた伊藤忠食品の牙城は容易には崩せない。三井物産はセブンとの取引でほとんど利益を出せない状況が続いている。
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