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INTERVEW米国の軍師・ジョセフ・ナイ 識者に聞く「日米同盟は「瀕死」ですか?」

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[INTERVIEW]元米国防次官補・ハーバード大学特別功労教授 ジョセフ・ナイ

「この報告書は、折しも日米関係が漂流しかかっている時期に公表されることとなった」──。

2012年8月、米ハーバード大学教授で元米国防次官補であるジョセフ・ナイ氏が、元国務副長官のリチャード・アーミテージ氏との共著で発表した報告書(通称「第3次アーミテージ・ナイリポート」)は、そんな一文から始まる。

漂流という言葉は、00年の第1次リポートで象徴的に用いられたものだ。第3次リポートでは表現をより強め、「日米の指導者が無数の課題に直面する中、世界で最も重要な同盟関係の健全性と繁栄が瀕死の状態にある」と警鐘を鳴らした。

報告書の発表から4年。日米同盟はいまだに「瀕死」の状態にあるのか。10月下旬、講演のために来日したナイ氏にインタビューした。

Joseph Samuel Nye Jr. / 米ハーバード大学で政治学博士号取得、1964年から同大学で教鞭を執る。77〜79年国務副次官。93〜94年国家情報会議議長、94〜95年国防次官補(撮影:今井康一)

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「12年当時と比べ、日米関係は進歩した。(日米共同の)ミサイル防衛や、自衛隊と米軍の共同軍事演習も進んでおり、多くの分野で前進が見られる。日米関係は東アジア安定の基盤だ。今やそれは東京でもワシントンでも十分に理解されている。私は日米関係の未来について、かなり楽観的だ」

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