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やがて寂しき任天堂 ポケモンGOブームでも

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岩田聡・前社長の急逝から1年が過ぎた。『ポケモンGO』のヒットに沸くどころではない。新世代機で明らかになる業界での孤立。集団指導体制の弱さも露呈している。娯楽の王者はどこへ行く。

うだるように暑い7月の京都。任天堂本社はスマートフォンゲーム『ポケモンGO』大騒動の渦中にあった。

オーストラリアを皮切りに、米国、欧州、香港、タイ、ブラジル──。70カ国以上で配信されたポケモンGOは、世界中で一大旋風を巻き起こした。配信から1カ月で2億0650万ドル(約207億円)を稼ぎ出し、初月で最も収益を上げたモバイルゲームとしてギネス世界記録に認定された。

この熱狂にいち早く飛びついたのが株式市場だ。日本での配信を待たずに任天堂の株価は急騰。連日ストップ高を記録し、1万4000円台から一気に3万円の大台を突破した。関連銘柄も軒並み上昇し、「ポケモノミクス」に沸き立った。

「熱狂」どこ吹く風 社内は次世代機に集中

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