2020年のオリンピック開催地が東京に決定した13年9月以降、東京国際空港(羽田空港)のアクセス鉄道の行方に関する議論がかまびすしい。この年の11月、JR東日本がオリンピック開催に向けて「羽田空港アクセス線」の整備を検討していると報じられたためだろう。
しかし、この時点で開催までの残り時間は、わずか7年しかなかった。大規模な鉄道プロジェクトを完成させるためには、時間が圧倒的に不足している。
そもそも、羽田空港のアクセス鉄道はすでに二つのルートがあり、現在の空港の利用者数を考えても、新線の整備が絶対に必要な状況ではない。JR東日本も15年4月までに、羽田空港アクセス線のオリンピック開催までの整備を断念している。
羽田空港の利用者数は今後も増える見込みで、長期的にはアクセス鉄道の増強が必要だろう。ただ、羽田空港関連の新線構想は、ほかにも東京モノレールが提案したモノレールの東京駅延伸、国土交通省が検討を進めてきた都心直結線などがあり、これらを比較検討する必要がある。
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