4月7日に発表された国土交通省の交通政策審議会「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」答申案は、混雑とともに「遅延対策を都市鉄道の新たな政策課題として位置づける」とした。
混雑や遅延に対し、「遷都でもしないと解決できない」「人口減少の時代に新線建設や複々線化などすべきでない」と、あきらめの声が強い。
ここでは、工夫と少ない経費で鉄道の運転時隔を短く(=増発)して輸送力を増強し混雑と遅延を解消する、5方策を提案する。
1 進路開通と同時の出発
たとえば、朝ラッシュ時の中央線快速上りの運行本数をさらに増やすには東京駅の折り返しがネックだ。
2番線からの出発は、1番線への到着とルートが重なり、到着を待つ。現行、2番線から出発の進路が開通して青信号になってから25秒くらいして出発する。進路開通後に発車ベルを鳴らし、ドアを閉めるルールになっているからだ。
進路開通前に発車ベルを鳴らし、ドアを閉めれば、運転時隔を短くできる。万が一誤って赤信号で出発しても、保安装置が動作し停止する。
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