『クルアーン』(コーラン)とは?
イスラム教(イスラーム)の創始者ムハンマドは、現在のサウジアラビアのメッカ周辺で生まれた。商人であったが610年(40歳の頃)、瞑想中に神からの啓示を受ける。これをきっかけに預言者としてイスラム教の布教を始めた。迫害を受け、一時はメディナに逃れたが(聖遷)、再びメッカに戻り勢力を伸ばした。
クルアーンには、ムハンマドが神(唯一神アッラー)から受けた啓示が記されている。ムハンマドは啓示を読み聞かせ、信者はそれを記憶した。ムハンマドの死後、信者が集い650年ごろに完成した。
クルアーンは全部で114の章から成る。ムハンマドは生涯にわたりたびたび啓示を受けており、啓示の時代順とほぼ逆に記述されている。長い章のすぐ後に短い章があったりと、長さはばらばらである。
クルアーンが扱うテーマは、唯一神アッラーや、最後の審判と来世といった宗教的な内容から、商取引や結婚、刑罰、酒や豚肉の禁止といった生活の規範まで実に幅広い。こうした点でイスラム教徒(ムスリム)にとって日々の暮らしの規範となっている。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら