レベル別 TOEIC完全対策 スコアも実力もぐんぐん上がる

ひろ・まえだ●1972年高知県生まれ。95年神戸大学経営学部卒業。企業・大学などでのTOEICスコアアップ指導や指導者養成研修を提供。『TOEICテスト究極の模試600問』など著書多数。

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ビジネスパーソンのTOEIC対策では、自分は最終的に何ができるようになりたいのかを考えてほしい。「人事部が求めるスコア」の背景には、どんなニーズがあるのか。スコアだけが目的のこともあるだろうが、実際に話したり読んだりするための、英語の運用力を同時に高めたいケースも多いはずだ。

そこで、英語の運用力を高めつつスコアを上昇させたいという人のために、TOEIC問題を活用した勉強法を紹介しよう。根本にあるのは、素材を“丸パクリ”すること。ネイティブスピーカーが書いたTOEICの英文の語順やストーリーをそのまま自分に取り込むことが、英語上達に最適な方法なのだ。

丸パクリの利点の一つとして、英語でメッセージを伝える順番が身に付くことがある。たとえば「なぜ御社を設立したのですか？」という質問に対し、日本人の起業家なら「学生時代にね、姉が病気になりましてね」と、核心から外れた周辺情報から入り、相手に余計なストレスを与えてしまう。一方、英語では同じ質問に対し、I had to support my family financially.（家族を金銭的に支えなければならなかった）などと、本題から入る。