「大学時代は英語が全然できませんでした」
日立製作所のインフラシステム社で技術者として働く沼田雄一郎さんは入社8年目。工場の工程管理システムを扱う部署で、海外顧客と頻繁にやり取りする。顧客への製品説明や資料作成は英語で対応している。
英語学習を本格的に開始したのは入社2年目。会社主催の「5日間8時間」の会話を中心とした英語研修を受けることからスタートした。半年に一度のペースで参加し、2年間で4回受講。研修後は使用した教材を徹底的に復習し、海外出張時に習ったフレーズを顧客とのやり取りに使うことで会話力を身に付けた。
英語で製品説明ができるまでになったが、TOEICは500点以下。しかも、ほぼリスニングだけの点数だった。「リスニングだけではもったいない。点数を上げたほうがいい」と上司に言われてしまった。それからTOEICの勉強も取り入れたが、週末は家族優先で時間を割けない。平日のすき間時間をフル活用し、混雑する通勤電車でアプリを使い、出張の長距離移動ではテキストを開いて勉強を続けた。
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