出世を志すビジネスパーソンにとっては、大問題かもしれない。2016年5月末から、TOEIC(R)の問題形式が一部変更される。
「今の形式になじんだ人が新しい形式を見ると、戸惑う可能性がある」。こう語るのは、TOEICを実施する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の山下雄士常務理事。新形式では教科書的な内容を減らし、リアルな英語を意識した問題が加えられる。リスニング問題では会話全体を理解する必要があり、小手先のテクニックを駆使したスコアアップは難しくなりそうだ。
今やTOEICスコアは、出世へのパスポート。「全社員対象の目標値として導入し、クリアできない管理職を降格する会社が増えている」と、英語学習などを手掛けるトライオンの三木雄信社長は指摘する。
英語が上手でも意思を伝えられない
しかし800点以上を取得しても英語が話せず内弁慶になり、海外勤務を拒む管理職は少なくない。社員の英語力強化を推進してきたファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、「日本語だけでビジネスはできないが、英語が上手でも意思がないと相手に伝わらない。海外で仕事ができる人は、自分の言葉で話ができる人」と語っている。
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